タミヤ1/48MMのM8自走榴弾砲です。筆塗りメインの仕上げ法を紹介していますが、足回りは筆が入らない部分もあります。そこで組み立てと塗装の順序を紹介します。

今回、最新のタミヤキットで組み立て自体に難しいところはありません。ただし自走砲でオープントップであることと、転輪がサスペンション機構で囲まれている形状に筆塗り塗装で効率的に塗分けていくのには作戦が必要になります。
組み立ての途中での塗装タイミングが悩みどころです。基本的にはなるべく組み立ててから塗分けで着色していくこととをお勧めします。なぜなら接着面に塗装が入り込むと接着強度が低下してしまうからです。ポロっと塗装中に部品が外れることを避けるためにも、なるべく先にパーツを接着して塗装する手順を検討しましょう。

まず、説明書に沿って下回りから組んでいきます。私の場合、転輪ゴムと履帯をなるべく楽に塗分けたいと思っているので、あらかじめ履帯を「C」の字に組みます。ドライブスプロケットの位置で最後「O」の字に合体します。この時点で転輪とドリブンスプロケットは接着せずに「ひっつき虫」(コクヨ)というねりけしの様な製品で仮止めします。履帯が「C」の字に固まったらいったんばらします。

上写真の様な組み立て度合い(車体はシャーシとボディー、砲塔まで組んで、足回りは組む前の状態)で、下地のXF9ハルレッドを塗ります。

本作例で計画したカラーレシピは上図の様に計画しました。

上の写真の様に、XF62とXF67まで塗って、転輪ゴムや履帯まで塗ってから足回りを組み立てます。車両内部も、この塗装段階で車体の上下をくっつけます。計画してるXF67より明るいカラーについては、筆が届く範囲で塗装すれば十分立体感が出せます。

予定していたグリーン系の塗料を一通り着色して全パーツ取り付けたところです。フィギュアも車体に立たせる予定です。牽引ワイヤーもつけてハルレッドで下塗りします。デカールの国籍マークを張ったところ、真っ白で浮いてしまっています。今回、デカールの白を車体色になじませるのと、オリーブドラブっぽい雰囲気(ちょっと茶色っぽいニュアンス)に寄せる為、フィルターをかけてみようと計画しています。